ホンダCR-Zを徹底解説!その評価は?
2012年01月29日 13:56
| CR-V
ホンダ新型CR-Z評価実施。その魅力を徹底解説。

CR-Z登場!
ホンダ初となるハイブリッドスポーツカー『CR-Z』が登場。
あの日の興奮を振り返れば、約2年前に日産GT-Rがデビューしたあの日と同じ気持ちを抱く。
というのも、スポーツハイブリッドカーというものが非常に斬新である。今売れに売れているインサイトやプリウスには、ハイブリッドの元祖としてエコのイメージが強烈にある。時代も確かにエコへ向いている。つまりスポーティテイストなクルマは眼中に無いという、このつまらない世の流れを、ハイブリッドカー自身が断ち切るというその姿勢、まさにホンダらしい“逆転の発想”“無いものを創る精神”には誠に感服だ。
相反するイメージを持つ“ハイブリッド”+“スポーツ”というキーワード。このご時勢だけに驚きの低燃費性能もしっかりと実現させているというから、ますます期待が膨らむいっぽうだ。
一体CR-Zとはどんなクルマに仕上がっているのか、早速お伝えして行こう。
その走りと性能
「Everyday HYBRID Cafe Racer」・・・皆さんはこの言葉にピンと来るだろうか。
実は語尾の“Cafe Racer”とは、欧州に多くみられる、カフェで愛車自慢を楽しむ人たち、またはそのマシン等を指すようだ。このテーマは、ホンダ内でどういったカッコイイクルマを造りたいかを議論した時、このようなクルマ好きが集う場に持って行っても自慢できるようなイケてるクルマを造りたい、という開発人達の熱い想いに由来しているものだ。
さらに驚くべきことに、CR-Zは当初ハイブリッドスポーツカーの前提で開発が進んでいたのではなく、ホットハッチならぬコンパクトスポーツカーの計画で進められていたというのだ。
しかし、同時に開発が進んでいたインサイトを見習って、今後はやはり環境性能が重視される時代だという観点から、今までに無いハイブリッドスポーツという新たなカテゴリーの創作に踏み切ったという経緯がある。
まず、CR-Zのボディサイズは4,080mm×1,740mm×1,395mm(アンテナ含む)と、とてもコンパクト。フィットの全長との差は+18cm程だ。車重も1,130〜1,160kgと見事なライトウェイトスポーツを実現している。グレードタイプはα(アルファ)と、β(ベータ)の2種類が設定され、そこへお馴染みCVTと6MTがそれぞれに用意される。
実は初代インサイトには5MTが設定されていたので、ハイブリッド初のマニュアルとは言えないが、それを上回る6MTを用意してきたことは、ハイブリッドであろうとも“走り”もエンジョイしてもらいたいという、ある意味ホンダの粋な拘りだ。
エンジンは水冷直4横置きSOHCの1.5リッター(i-VTEC+IMA)のみで、CVT車(113ps/14.7kg・m)、6MT車(114ps/14.8kg・m)と微妙な動力数値の違いが見られるが、どちらも2リッタークラス並の加速とトルクが自慢だという。そして0−100km/h加速は、ハイブリッド車ではダントツに速い9秒後半(6MT車)から10秒ジャスト(CVT)をマークする。
注目ポイントとして抑えておきたいのが、スイッチ1つで3つの走行モードを楽しめる“3モード・ドライブ・システム”だ。
まず、徹底的に低燃費走行だけを求める時は「ECONモード」を、そして運動性能と燃費のバランスを生かした走りを求める時は「NORMALモード」がおススメだ。さらに、とことん走り重視でハイレスポンスなハード走行を楽しみたい時は「SPORTモード」を、という3つの選択ができるというのは是非試しておきたい機能の一つだ。
そしてもう1つが、6MT車には坂道発進が簡単にできる「ヒルスタートアシスト機構」を標準で装備したことだ。こちらは発進時にブレーキペダルからアクセルペダルへ足を乗せかえるときに生じるクルマの後退を、1秒間防止することができるという夢のような機能だ。
これならマニュアルが苦手だという方も積極的に選ぶことができる。マニュアル車を敬遠していた人はカムバックのチャンスだ。
CR-Xを華麗に変身させたCR-Z
さて、ホンダの名車CR-Xを覚えているだろうか。ご存知ない方に簡単な説明をしておきたいと思う。
CR-Xは、1983年から1997年まで製造販売されていたハッチバックタイプのFFコンパクトスポーツのクルマだ。当時は20代の若者に絶大な人気を誇り、今では伝説と称されることもあるホンダの、いや日本の名車の1つだ。
今回のCR-Zのスタイリングが、このCR-Xを踏襲していることはお気づきの方も多いはず。つまりCR-ZはCR-Xの進化系とも言うべきクルマなのだ。
実は両車のCRとはCompact Renaissanceの頭文字“CR”をとったもので、それに未知数を表すXと、一から創造するという原点のZEROをそれぞれに配したのがこの2台のネーミングの由来となる。
それだけに運動性能や車体剛性に関しては、ハイブリッドカーらしからぬ力の入れようが伺える。
まずサスペンションは鍛造アルミ製ロアアームを採用し、ワイドトレッドで軽量な高剛性サスペンションを装備する。タイヤ周りはインサイトより-5kg(4本)軽くした軽量アルミホイールに、高いグリップ力を生むスポーティタイプのタイヤを装着した。
また、お馴染みの低重心プラットフォームを採用しており、前後車重配分6:4、シビックTYPE-Rよりも-15mm下げ、最低地上高を150mmとしている。
居住空間は、2人乗りと割り切ってほしい。スペック上では乗員定員4名と表記されているが、リアシートはあくまで緊急用とお考えいただきたい。
リアシートでの長時間移動は正直言って拷問以外のなにものでもない。ただ2人乗りのクルマとしてみればインテリアは広くもないが狭くも無い。
それなりのゆとりは備わっているといった印象だ。特に助手席との間隔は思ったよりも余裕はある。それにインパネに奥行きがあるせいか閉塞感もない。
それでもあくまで2人乗りということは覚えておいていただきたい。一方でラゲッジスペースは、リアシートの全可倒時で小型スーツケースが2個、またはゴルフバッグが2個積めるといった容量を確保しており、最大で401Lの積載量を誇る。
最後は装備に関して。
実は先にお伝えした3モード・ドライブ・システムをはじめ、白色LEDポジションランプ、VSA、エコアシスト機能は全車標準装備となる。この他にもシャークフィンアンテナというホンダ初の装備の他に、β(ベータ)にはリトラクタブルタイプキーというこちらも国内ホンダ初のアイテムが設定される。
ハイブリッド・スポーツ、ホンダCR-Z・・・
また一歩、クルマが未来へ前進した。
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